#暮らす
移住者インタビュー:都農で暮らし、溶け込み、まちをつくる
2021.09.03
中川敬文さん(54)東京都出身
まちづくりを担うスタートアップ企業、株式会社イツノマ。設立2年目ながら、多世代交流の新拠点の設置や町の政策に関わるなど、その活躍が注目されています。会社を率いる代表の中川敬文さんは東京都出身。「地方のまちづくりはライフワーク」と語る中川さんはこれまで国内外、数々のまちづくりに関わってきました。
−−都農町との出会い、移住されるきっかけを教えてください
もともと東京でUDS株式会社という建築プロデュースの会社を、20年近く創業者と共同代表としてやってきました。都農町とのご縁をいただいたのは2018年ごろ。宮崎県庁の方と知り合い、ご相談いただいたことがきっかけです。当時、都農町で総合保健福祉センターの計画があり、UDSとしてアイデアやデザインの提案のほか、町全体のグランドデザインの提案をしました。私自身は2020年の3月に社長を退任することになっていましたが、グランドデザイン推進のため個別に提案していた「100のアクションプラン」を都農町に根づいた状態で、責任を持ってやりたいという思いがあったため移住し、起業しました。
−−都農町へ移住して1年以上経ちますが、暮らしぶりはいかがですか?
それは暮らしやすいですよ。自宅からオフィスや役場まで歩いて行ける。車で5分も走らせれば買い物も含めほとんどのところには行ける、そんなコンパクトさがありますね。東京では通勤で往復2時間、クライアント先へ往復1時間はかかることだってあるのに。おかげで生産性は上がって、東京時代の倍は仕事をしていますよ。仕事に集中しやすい環境ですよね。
−−お忙しいなかでもプライベートの時間を楽しむことはありますか?
「プライベートビーチ」と呼んでいる場所がありまして。もうほんとに自分しかいないんですよ。東京周辺の海では考えられないことなのでそれは感動しましたね。そこで本を読んだり、ごろ寝をするのが最大の趣味かもしれません。今犬を飼おうと思っていて、その場にいたら最高だなって。この話をすると東京の友人に嫉妬されるのですが(笑)。
私は海が好きなので見ているだけで楽しいんです。移住の理由は仕事が8割を占めていますが、2割は海が見える環境に魅せられたところはありますね。
−−暮らすなかで日々意識されていることはありますか?
地元の人と交流することは重要なポイントだと思っています。イツノマの事務所「YARD1927」にいれば地元の経営者が集まって雑談から打ち合わせまでしますし、自宅でバーベキューをすれば少し気を許した状態で接することができます。
仕事として地元の小中学校でキャリア教育を行っていますが、必然的に保護者ともつながっていくんですよ。それを窮屈と感じる人もいるかもしれませんが、私にとっては居心地が良くて安心します。町の人たちは、自分がどんな人間かわかってくれていますから。そうやって緩くつながっていけるのは楽しみの1つですね。
−−町に溶け込むなかで、現在では地元の人々と一緒に事業を行っていますよね
都農の方々との相性の良さもあって、次々にプロジェクトを実行できています。
たとえば、今のまちづくりに必要なのはデジタル環境の整備だと考えていたので、役場や企業と協力して高齢者・子育て世帯へタブレットを無償配布したり、町民・行政双方向型のサイト「都農ページ」の開設といった「デジタル・フレンドリー」を推進しています。
町民、とくに人口の4割を占める高齢者がスマホやタブレットを楽しんで扱えるようになれば、高齢者自身の可能性が広がりますし、若者世代とつながるきっかけにもなります。

今、廃校になった都農高校の活用や、グランドデザインでつくった「つの未来マップ」をもとに町民参加型のワークショップを開催しはじめました。町のみんなが楽しみながら対話して、未来を考える機会ってまちづくりに重要で。今の都農町って変わるチャンスなんですよね。
−−コンパクトに次々と実行できるのは地方ならではという気がします
それが地方のいいところ。圧倒的なプレーヤー不足なので、アウェーな環境に飛び込んでいけば大きな役割を与えられるチャンスがあるんですよ。実体験でいうと、20代のとき新潟県の上越市で大型ショッピングセンターの店長を経験しました。今に至るキャリアのベースはそこでつくらせていただいたんです。
だから、若い人に声を大にしていいたいのですが、自分なりにまちづくりの実績をつくりたいって人は絶対に都農町へ来るべきだと思いますね。もうね、活躍を保証したい(笑)。
−−都農町への移住を検討している方へ、一言お願いします
まずは来て、住んでみる。地元の食べ物を食べて地元の人たちと喋って、町を歩けば良さは伝わるし絶対に気に入るはず。
今、「HOSTEL ALA(ホステル アラ)」という宿泊施設を準備しています。人と人の出会いから生まれる「働く」や「学ぶ」をコンセプトにした場所で、都農の魅力を堪能しながら、楽しく、真面目にまちづくりについて考える、合宿のイメージで泊まってもらいたい。移住者を代表して一晩魅力をお伝えしますので、ぜひいらしてください。
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