#しごと#子育て情報
“さるく”かどには福来たる。フットケアサロン「SALKEL」
2023.01.27
みなさんは靴、正しく履けていますか? そう問われて「はい!」と自信たっぷりに答えられる人はいないのではないでしょうか。子どものころから何気なく履いている靴ですが、侮ることなかれ、実は足や歩き方にだいぶ影響するのです。靴や歩行習慣がのちのち足のトラブルに発展することも。足の悩みを気軽に相談できて、なおかつ正しい知識を学ぶことのできる場所があると嬉しい。実はそんな場所が都農町にはあるのです。
地域に対応できる場所がない! ならば自分が!
都農インターチェンジのそば、人気ラーメン店「縁らぁめん」と同じ道沿いにその店舗はありました。フットケアサロン「SALKEL(サルケル)」。SALKELは足や爪、歩行のトラブルに特化した専門サロン。爪や角質のケアをはじめ、扁平足や外反母趾などの足トラブルにも対応。また、オーダーメイドインソールの作製やフットケア講座を行うなど、足のトータルケアから知識の普及まで幅広く活動しています。
サロンを営むのは木下緑さん。緑さんは元々20年ほど介護の仕事をしていました。SALKELを開業したきっかけには一人の高齢女性の悩みと直面したことにありました。
当時ケアマネージャーをしていた緑さんに一本の相談が入ります。「おばあちゃんの足の爪がひどく痛んで歩けない」。すぐに処置をしないといけない状態でしたが、分厚く伸びた爪を切ることのできる専門医が都農町にはいなく、一番近い皮膚科までも車で1時間はかかる。長時間の移動やその手段の確保は、高齢者にとって体力・精神・金銭的にも負担となります。ましてや女性は一人暮らし。女性はどうしようもなく、自分でガムテープを貼って処置を行っていました。
「その方はケアマネとして長いスパン担当していたのですが、本当に困っていることに気づけていなくて少し自信をなくしましたね。仕事上、その方の人生から何まで事細かくヒアリングするのですが、足のことまでは……。何かを突きつけられた思いでした」
それ以来、都農町に足をケアできる場所をつくりたいとフットケアの勉強をはじめます。結果として、フットケアの世界へどっぷりと浸かることになるのでした。介護職と並行し、1年ほど熊本県のサロンに通い続けて技術とスキルを習得。2021年3月に店舗をオープンし、店名は方言の「さるく(=歩く)」を用いて「SALKEL」と命名されました。
当時ケアマネージャーをしていた緑さんに一本の相談が入ります。「おばあちゃんの足の爪がひどく痛んで歩けない」。すぐに処置をしないといけない状態でしたが、分厚く伸びた爪を切ることのできる専門医が都農町にはいなく、一番近い皮膚科までも車で1時間はかかる。長時間の移動やその手段の確保は、高齢者にとって体力・精神・金銭的にも負担となります。ましてや女性は一人暮らし。女性はどうしようもなく、自分でガムテープを貼って処置を行っていました。
「その方はケアマネとして長いスパン担当していたのですが、本当に困っていることに気づけていなくて少し自信をなくしましたね。仕事上、その方の人生から何まで事細かくヒアリングするのですが、足のことまでは……。何かを突きつけられた思いでした」
それ以来、都農町に足をケアできる場所をつくりたいとフットケアの勉強をはじめます。結果として、フットケアの世界へどっぷりと浸かることになるのでした。介護職と並行し、1年ほど熊本県のサロンに通い続けて技術とスキルを習得。2021年3月に店舗をオープンし、店名は方言の「さるく(=歩く)」を用いて「SALKEL」と命名されました。
若いうちからフットケアの知識を持とう
当初は「ちょっと分厚くなった爪を切るくらいのものでしょ? 」という感覚でフットケアを学びはじめた緑さん。しかし学ぶうちに、フットケアの知識は子どもから高齢者までみんなに必要なことだと感じるようになりました。
「今サロンに通ってくださる方は40代〜60代が多いのですが、膝やかかとの痛みといった足に関するトラブルが出てくる世代なんです。足のトラブルって長年の習慣が積み重なって生じるもので、子どものころから知識があれば予防することもできます。それこそ、お父さんお母さんがはじめて子どもに靴を履かせるときに、正しいサイズの測り方や履かせ方などを知っているといいですよね。子どもにとって、家族のなかで行われていることは無意識のうちに当たり前のものになっていきますから」
子どもに正しい知識が伝わっていくと、ゆくゆくその子どもたち、次世代にも伝わっていく。若いころからフットケアを学んでいれば本当の意味での予防介護になり、健康寿命の促進にもつながる。介護の仕事という経験に裏打ちされた緑さんの言葉には説得力があります。
現在、高齢者向けの出張フットケア講座を行うことの多い緑さんですが、今後は学校や保育園で足サイズの測り方や靴の履き方指導といった具体的な話をしたいと展望を語っていました。
子どもに正しい知識が伝わっていくと、ゆくゆくその子どもたち、次世代にも伝わっていく。若いころからフットケアを学んでいれば本当の意味での予防介護になり、健康寿命の促進にもつながる。介護の仕事という経験に裏打ちされた緑さんの言葉には説得力があります。
現在、高齢者向けの出張フットケア講座を行うことの多い緑さんですが、今後は学校や保育園で足サイズの測り方や靴の履き方指導といった具体的な話をしたいと展望を語っていました。
たった3%で体を支える足。普段から労りを
普段深く考えることもなく脱ぎ履きしている靴ですが、実は足の機能を保護する重要な役割を担っています。足に合わない靴を履くことが扁平足や末端の冷え、巻き爪などのトラブルの原因となってしまいます。
「足をしっかりと固定できるひも靴やマジックテープのものを選んでください。かかとをトントンとして履いたときに、捨て寸(つま先と靴先のあいだにできるスペース)が1.5cmほどあると指をしっかり使って歩くことができます。かかとが硬い靴を履いてあげると体が倒れにくくもなりますよ。正しい靴選びや履き方を覚えて歩くことが、巻き爪や扁平足の予防につながります」
全身のわずか3%の体積で全体重を支えている足。日々頑張ってくれている足を、普段から機能的な靴を履いて労わっておくことが大切。
人の数だけ爪や足のトラブルはあり、悩みも人それぞれ。だからこそ、気軽にサロンを活用してほしいと話す緑さん。
「足を見せることは恥ずかしいという認識が変わっていくといいなと思います。痛くて困っていても恥ずかしくて相談できない方や、サロンに来るためにわざわざ足を綺麗にされる方もいます。足に対するコンプレックスは本当に人それぞれで。そういった悩みも含めて普段のままで大丈夫ですので、ぜひ気軽にご相談ください。痛みなく歩けると楽しいですよ」
「足をしっかりと固定できるひも靴やマジックテープのものを選んでください。かかとをトントンとして履いたときに、捨て寸(つま先と靴先のあいだにできるスペース)が1.5cmほどあると指をしっかり使って歩くことができます。かかとが硬い靴を履いてあげると体が倒れにくくもなりますよ。正しい靴選びや履き方を覚えて歩くことが、巻き爪や扁平足の予防につながります」
全身のわずか3%の体積で全体重を支えている足。日々頑張ってくれている足を、普段から機能的な靴を履いて労わっておくことが大切。
人の数だけ爪や足のトラブルはあり、悩みも人それぞれ。だからこそ、気軽にサロンを活用してほしいと話す緑さん。
「足を見せることは恥ずかしいという認識が変わっていくといいなと思います。痛くて困っていても恥ずかしくて相談できない方や、サロンに来るためにわざわざ足を綺麗にされる方もいます。足に対するコンプレックスは本当に人それぞれで。そういった悩みも含めて普段のままで大丈夫ですので、ぜひ気軽にご相談ください。痛みなく歩けると楽しいですよ」
【フットケアサロン SALKEL】
宮崎県児湯郡都農町川北1140-132
TEL:090-2969-7477(完全予約制)
Instagram:@footcaresalon.salkel
宮崎県児湯郡都農町川北1140-132
TEL:090-2969-7477(完全予約制)
Instagram:@footcaresalon.salkel