#仕事
お客様と一緒に時を歩む、理容師という仕事
2022.09.30
頭髪や顔を整えるために毎月のようにお世話になる理容室。髪を切るハサミの音、心地よいシャンプーの香りに癒され、顔周りとともに心もさっぱりする。髪を切るだけでなく、憩いの場として利用する人もいるほど地域に根ざした場所。都農町には親子三世代が営む理容室があります。その三代目にお話をうかがいました。
先代の働く姿に影響されて
都農神社の近くにある緑色の住宅兼店舗。ここは「理容やまうち」。昭和34年の創業から、ずっと続いてきた理容室です。今年で64年目を迎え、親子三世代が店内には立ち、今日も来店するお客様の髪を整えています。
三代目としてお店で働く山内啓安(ひろやす)さん。啓安さんは現在30歳で、都農町内では最年少の理容師。ちなみに、以前つのマガジンで紹介した整体師の山内和彦さんのお兄さんに当たります。
祖父母や両親が理容室で働く姿を子どものころからずっと見続けてきた啓安さん。小学校の文集に「将来は床屋になる」と書くほど、理容師になることに迷いはなかったといいます。
三代目としてお店で働く山内啓安(ひろやす)さん。啓安さんは現在30歳で、都農町内では最年少の理容師。ちなみに、以前つのマガジンで紹介した整体師の山内和彦さんのお兄さんに当たります。
祖父母や両親が理容室で働く姿を子どものころからずっと見続けてきた啓安さん。小学校の文集に「将来は床屋になる」と書くほど、理容師になることに迷いはなかったといいます。
「お客さんと喋って、笑って、楽しそうにしていた印象が強く残っています。黙々とデスクワークをするより、自分もその中に入って仕事をしたいなと思っていました。もちろん、10代のときに違う道も思いつきましたが、手に職をつけたほうがいいなと考え理容師資格を取ろうと」。
理容師の専門学校を経て、都城市・宮崎市の理容室で働き、4年前に実家である理容やまうちに勤務。実際に理容師の仕事は楽しいと話します。多種多様な人が来店し、それぞれ異なった話題で会話が弾む。お喋りが好きな啓安さんにとって、理容師の仕事は天職なのかもしれません。
理容師の専門学校を経て、都城市・宮崎市の理容室で働き、4年前に実家である理容やまうちに勤務。実際に理容師の仕事は楽しいと話します。多種多様な人が来店し、それぞれ異なった話題で会話が弾む。お喋りが好きな啓安さんにとって、理容師の仕事は天職なのかもしれません。
都農町で理容師をすることの醍醐味
啓安さんが理容やまうちに戻ってきた理由の一つには、祖父母とご両親が高齢であることもありました。理容師というと、独立して個人でお店を持つイメージが浮かびますが、啓安さんにとっては自分のお店を持ってバリバリ働くよりも、自分が心から楽しいと思える場所で仕事をすることを大事にしていたといいます。
「もちろん、どのお店でも楽しく仕事をさせていただきました。実家で働くのは、免許を取得して経験を積んで戻ってきたという感じですね。『戻るぞ!』と意気込んだものではなく、『そろそろ帰ってもいいよね』というリラックスした心情でしたね。やっぱり、昔からみんな楽しそうにしている姿を見ていましたから」。
「もちろん、どのお店でも楽しく仕事をさせていただきました。実家で働くのは、免許を取得して経験を積んで戻ってきたという感じですね。『戻るぞ!』と意気込んだものではなく、『そろそろ帰ってもいいよね』というリラックスした心情でしたね。やっぱり、昔からみんな楽しそうにしている姿を見ていましたから」。
そんな啓安さんは都農町で理容師をする醍醐味についてこう語っています。
「ここにたとえば2〜300人のお客さんが来るとしたら、その方たちみんなと顔見知りになることができるんです。それに理容室にやってくる方たちは、自分が子どものころから髪を切りに来ている方もたくさんいるので『ああ! あのときの子か!』と懐かしがっていただけるのはすごく嬉しいですね。自分が都農町に帰ってきてから同級生が来店するようになったのも嬉しい」。
64年間お店をやっていることもあり、地域の人々との距離が近く、野菜をいただくことも多いといいます。「小さい町だからこそ、お客さんとの絆が深まりますよね」とも話していました。
「ここにたとえば2〜300人のお客さんが来るとしたら、その方たちみんなと顔見知りになることができるんです。それに理容室にやってくる方たちは、自分が子どものころから髪を切りに来ている方もたくさんいるので『ああ! あのときの子か!』と懐かしがっていただけるのはすごく嬉しいですね。自分が都農町に帰ってきてから同級生が来店するようになったのも嬉しい」。
64年間お店をやっていることもあり、地域の人々との距離が近く、野菜をいただくことも多いといいます。「小さい町だからこそ、お客さんとの絆が深まりますよね」とも話していました。
創業100年目を目指して
「『毛先からつま先まで』っていいキャッチコピーでしょ? うちでは体のことをトータルで整えることができるんですよ」。
弟の和彦さんが実家の一室で整体を行っていることもあり、理容室として髪や顔のケアができることも含め思いついた表現だと、啓安さんは笑っていました。
実際、山内家の人々はプロフェッショナルぞろい。理容やまうちで働く祖父母、両親、啓安さんご夫婦の6人の関係性を「6人それぞれがフリーランスのようだ」と表現していました。
弟の和彦さんが実家の一室で整体を行っていることもあり、理容室として髪や顔のケアができることも含め思いついた表現だと、啓安さんは笑っていました。
実際、山内家の人々はプロフェッショナルぞろい。理容やまうちで働く祖父母、両親、啓安さんご夫婦の6人の関係性を「6人それぞれがフリーランスのようだ」と表現していました。
「みんな異なる場所で経験を積んできた人たちなんです。それもあり、施術時にお客さんの首に巻くタオルの巻き方もそれぞれ異なるんですよ(笑)。プロとして自分たちのやり方がある。そんな人たちが、三世代お店に立っているので、老若男女どの世代もカバーできるんですよ。髪の整え方も会話もお客さんに合わせることができて、会話も弾みます」。
働くそれぞれの持つ技能を生かし、カットやシャンプー以外にもさまざまなメニューを用意しています。とくに啓安さんの奥様は女性の顔剃りやブライダルシェービングに強く、奥様を指名する人もいるなど女性でも安心して来店できるようになっています。また、今後は介護施設向けの出張カットサービスなども広げていきたいと話していました。
働くそれぞれの持つ技能を生かし、カットやシャンプー以外にもさまざまなメニューを用意しています。とくに啓安さんの奥様は女性の顔剃りやブライダルシェービングに強く、奥様を指名する人もいるなど女性でも安心して来店できるようになっています。また、今後は介護施設向けの出張カットサービスなども広げていきたいと話していました。
啓安さんには実現したい夢があるといいます。
「おじいちゃんやお父さんが経験してきたように、今髪を切っている子どもたちが成長していく姿を見るのが楽しみですね。そうやって時間があっという間に経って、自分が65歳になったころにはお店が100年になるんですよ。そこが待ち遠しいです」。
「おじいちゃんやお父さんが経験してきたように、今髪を切っている子どもたちが成長していく姿を見るのが楽しみですね。そうやって時間があっという間に経って、自分が65歳になったころにはお店が100年になるんですよ。そこが待ち遠しいです」。
【理容やまうち】
〒889-1201 宮崎県児湯郡都農町大字川北5086-1
TEL:0983-25-0548
火〜日:8:00〜18:30(定休:月曜日、第1・3日曜日)※予約制
Instagram:@riyou_yamauchi
〒889-1201 宮崎県児湯郡都農町大字川北5086-1
TEL:0983-25-0548
火〜日:8:00〜18:30(定休:月曜日、第1・3日曜日)※予約制
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