#仕事
誰かのためにできること 真心むっちゃん
2022.05.09
誰からも愛される地元の名店や人々。私たちの身近な場所から全国各地まで存在するその場所にはたくさんの歴史があります。そして、宮崎県都農町にも、長年に渡り親しまれる名店がいくつもあります。今回は、そのなかでも優しさに溢れた主が営むお店とそのヒストリーをご紹介します。
真心の名店
どこからともなく漂うおいしそうな匂いに釣られ、都農の街を歩くことたどり着いたのは「真心むっちゃん」。お昼どき、テイクアウトのお弁当づくりに勤しむ甲斐六美(かいむつみ)さんは都農町のご出身。

真心むっちゃんの「真心」は、六美さんが学生時代に出会った言葉です。
当時、所属していたバレー部が掲げるスローガンが「真心」でした。このスローガンは、チームワークの大切さや感謝の意味を表し、部の伝統として30年以上大切にされてきた言葉です。この言葉に感銘を受けた六美さんは店名に「真心」を掲げるようになりました。

「学生時代に真心のスローガンを通じて『人のために、自分は何ができるのか』ということを考えるようになりました。この考え方がずっと私の指針になっているんです」。
新しい出会いを生むキッチンカー
開業から20年、地元民の憩いの場になっている真心むっちゃん。
これまでに飲食を通じて様々な活動を行ってきました。移動販売のキッチンカーもその一つ。全国各地の様々なイベントに出店し、お客さんとの交流を深めてきました。このキッチンカーでの営業は店舗の営業とは違った楽しみがあるといいます。

「キッチンカーは、色々なところに行けるので人との出会いがあります。それも毎回、新しい『出会い』。初対面のお客さんに料理を食べてもらって『美味しい』と喜んでくれるのが嬉しくてモチベーションになりました」。

また、キッチンカーを通じて真心むっちゃんを知ったお客さんが、お店に来てくれることもあるそうで、そういった循環も喜びの一つだと語ります。
真心むっちゃんとDining Kitchen 623
気心知れた仲間と、美味しいお酒と料理で団欒を囲むことのできる真心むっちゃん。
なんと昨年末にこれまでとは異なる新しいコンセプトを持ったお店をオープンしました。

「Dining Kitchen 623(むつみ)」と名付けられた同店は、六美さんの旦那様が店主を務め、鉄板を囲んだカウンターで、お客さんと向き合い、ゆっくりとコミュニケーションの取れる空間づくりにこだわったといいます。「1人でも来れてちょっとした寛げる時間を提供したい」と新しい店舗での営業に目を輝かせる六美さん。今後の展望を次のように語ります。

「真心が根底にあることはこの先もきっと変わらないと思います。時代が変わっていくと共に、お客さんが求めるニーズも変わっていきますが、それに合わせて『何が喜ばれるのか、何が求められているのか』ということを考えて、お客さんの為に変わっていくことが「真心」なんです。皆さんが喜んでくれるために、私には何ができるのかをこれからも模索してチャレンジしていきます」。

人のために出来ることを模索する。今日も真心を忘れずに、「むっちゃん」の愛称でお客さんに向き合い続けています。
【真心むっちゃん】
〒889-1201 宮崎県児湯郡都農町川北5451ー8
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