#暮らす
移住者インタビュー:旅の果てにたどり着いた都農町
2022.04.08
大喜多久司さん(46)香川県出身
都農神社東側の駐車場に店舗を構えるカラーズファーム。オーナーである大喜多久司さんが毎朝収穫したハーブをふんだんに使ったお弁当や新鮮な野菜、加工品を販売するテイクアウト専門店。大喜多さんは香川県のご出身。国内海外問わず旅をすることが好きだという大喜多さんが都農町へ移住したきっかけとは。
−−都農町に移住するきっかけは何だったのでしょう?
 直接の理由はサーフィンですね。毎年都農町にはサーフィンをしに来ていたんです。波が良くて人が少なくて、水も綺麗ですし、ここに住む人たちも温かいなって。なぜ、数ある土地のなかでも都農町を選んだかといわれれば、勘ですよ勘(笑)。ピンときたところがあったんです。暮らしはじめてもう3年半は経ちますね。
−−大喜多さんの見る都農町の印象を教えてください
 独特ですよね、オープンなところと閉じたところの両面を持つといいましょうか。こちらが深く関わろうっていう気持ちを表していけば心を開いてくれます。みんなここで生まれ育っているわけですから、後から来て暮らし出すとでは差がありますよね。みんな都農が好きだってことが伝わります。だから、ちゃんと生まれ育った人たちに対するリスペクトや都農の文化を理解する姿勢が必要だなって思いますね。
−−大喜多さんは世界を旅してきたとうかがっていますが、「文化を理解する姿勢」はその経験が生かされているのかな、なんて思います。今までどんな国に行かれたのですか?
 カナダ、バリ島、それからヨーロッパの国々を転々と。僕が旅をするきっかけってスノーボードだったんですよ。20代半ばはプロになりたいと思って雪山を求めていました。スノーボードをはじめて間もないころに見た旅行雑誌に「11万円で1週間海外旅行!」というツアーが載っていたんです。え? 海外ってこんなに安く行けちゃうの? と思って一度カナダに行ったことがはじまりですね。世界中からスノーボードをしに人が集まっていて、仲間が増えていくたびに楽しくて。帰国してからも海外の友だちに「こっちに来ないか?」と誘われることも多く、20代はお金を貯めては海外へ行く生活をしていました。
−−旅先の国ではどんなふうに仲良くなっていくのですか?
 宿泊するロッジでは自分でご飯をつくることが多いんです。ほかの宿泊客と一緒に料理をして、食べて、会話しているうちに「明日一緒に滑ろうよ」って誘って。一緒に遊んでいると仲良くなるんですよね。自分も英語とかほとんど話せないのだけど。お寿司を食べたりしているうちにね、打ち解けていく。
−−一緒にご飯を食べるっていいですね。今もお店でお弁当を出されていますが、料理は昔から得意だったんですか?
 いやいや、旅のあいだは自炊がほとんどなので自然に身についたのと、包丁さばきはラーメン屋で働いていたときの賜物です。ここにお店を出したのも、料理をしたいというより、自分で育てたハーブたちを食べてもらいたいからなんです。卸売をするよりも自分の手でお弁当にして実際に食べてもらったほうが良さが伝わるのかなと思って。農薬を使わないで地道に育てたハーブをいろんな形で味わって欲しいので、新作メニューを考案中です。
−−最後に地方や都農町へ移住を考えている方へアドバイスをお願いします
 何がしたいかですよね。僕はサーフィンという生活のなかでしたいことがあった。だから海の近くに住めて、良い波の立つ場所であることが必須。そういう意味ではすごく環境がいい。波がある、人が少ない、混まない。いうことないですね。だから、旅をしていたときは「こっちに来なよ!」と誘われることがほとんどだったのですが、今は反対に「都農に来なよ!」という思いで住んでいますね。
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