#食べる
都農から生まれるスタンダードな一杯 「秀乃屋うどん」
2022.02.08
手軽でリーズナブルか、麵と出汁(だし)にこだわった本格派か? それともバリエーション豊かなメニューか?
私たちにとってラーメンや、ファーストフードと同じくもっともポピュラーな外食といっても過言ではない「うどん」。
どこへいっても当たり前にあるからこそ、たくさんのスタイルが存在し、好みも人それぞれ。
そんななかで「誰からも親しまれる地域の味」を目指し、一杯に情熱を注ぐうどん屋さんが都農町にはあります。
私たちにとってラーメンや、ファーストフードと同じくもっともポピュラーな外食といっても過言ではない「うどん」。
どこへいっても当たり前にあるからこそ、たくさんのスタイルが存在し、好みも人それぞれ。
そんななかで「誰からも親しまれる地域の味」を目指し、一杯に情熱を注ぐうどん屋さんが都農町にはあります。
長く愛されるお店を目指して「うどん」への道
都農インターチェンジを降りてすぐ、三日月原神社の隣に店を構える「秀乃屋(ひのや)うどん」。 店主の酒井さんは都農町出身。調理師専門学校を卒業後、宮崎市内の飲食店に勤務していました。35歳のときに実家の両親を気遣い、帰郷を決意。Uターン後の2019年5月にお店を開業しました。もともとは第一線で飲食業界を見てきた酒井さんが、これまで未経験だった「うどん」を選んだのには特別な理由があったといいます。
「宮崎市内で働いていたころは、居酒屋に勤めていたんですが、競合がたくさんいて、流行り廃りが激しかったんです。そういった状況のなかで時代に流されず、長く愛されるお店を開きたいと考えるようになりました。なかでも「うどん」はどんな地域にいってもその土地に根づいたうどんがあって、地元の味になっているんです」。
うどんが持つ地域性に魅力を感じた酒井さん。
「都農の味」となるような一杯をつくるべく、宮崎市内の有名店で3年間、うどんづくりを学びました。同店の特徴である揚げたての天ぷらとうどんを提供するスタイルは、修行時代に確立したもの。さまざまなお店を食べ歩くなかで、自身の提供したいスタイルをつかんだといいます。
「実はうどんも天ぷらもおいしいお店ってなかなかないんですよ。なので、どちらも最高の一杯を出せるようにと考えました。天ぷらは以前の仕事で得意分野の一つだったので、これを組み合わせれば間違いない! と自信がありました」。
「宮崎市内で働いていたころは、居酒屋に勤めていたんですが、競合がたくさんいて、流行り廃りが激しかったんです。そういった状況のなかで時代に流されず、長く愛されるお店を開きたいと考えるようになりました。なかでも「うどん」はどんな地域にいってもその土地に根づいたうどんがあって、地元の味になっているんです」。
うどんが持つ地域性に魅力を感じた酒井さん。
「都農の味」となるような一杯をつくるべく、宮崎市内の有名店で3年間、うどんづくりを学びました。同店の特徴である揚げたての天ぷらとうどんを提供するスタイルは、修行時代に確立したもの。さまざまなお店を食べ歩くなかで、自身の提供したいスタイルをつかんだといいます。
「実はうどんも天ぷらもおいしいお店ってなかなかないんですよ。なので、どちらも最高の一杯を出せるようにと考えました。天ぷらは以前の仕事で得意分野の一つだったので、これを組み合わせれば間違いない! と自信がありました」。
#都農に来て良かった と思われるように妥協のない麺づくり
「うどんの麺は人間の身体と一緒で、とても繊細なバランスで成り立っているんです」。
ほど良い弾力と滑らかな口当たりが絶品の自家製麺には特別なこだわりがあるといいます。早朝から一日かけておこなわれる仕込みは、熟成時間や温度、塩の配分、水の量、こねる力加減や踏み加減などさまざまなことに気を配っています。麺のクオリティに満足できないときには、開店前にお店を閉めることも。実はこうしたこだわりに驚いているのは酒井さん自身。故郷でお店を続けるなかで、ある責任を持つようになったといいます。
「たとえばSNSでお店に来てくれた方の反応を見るとハッシュタグで『#都農に行ってきた』とか『#都農に行った帰りに』って、『都農』というワードがついてることに気がつきました。うちのうどんを食べるために、都農まで来てくれているんだと。それはありがたいことですし、そこで残念なうどんを出してしまったら『都農まで来たのに、損した』っていわれると思うんです。それってお店を通して都農のイメージダウンになってしまう。それは嫌なんです」。
また、お店を通して町の活性化につなげたいと、お店で提供する天ぷらの素材はなるべく都農町産にこだわっています。
「夏場には毎朝、道の駅で朝どれの新鮮な野菜を仕入れるんですが、農家さんが朝どれを直接卸してくれることもあるんです。うちに来たお客さんが、天ぷらを通して『都農町の野菜がおいしいね』っていってくれて、道の駅で野菜を買って帰る。そんな好循環が生まれたらいいですよね」。
ほど良い弾力と滑らかな口当たりが絶品の自家製麺には特別なこだわりがあるといいます。早朝から一日かけておこなわれる仕込みは、熟成時間や温度、塩の配分、水の量、こねる力加減や踏み加減などさまざまなことに気を配っています。麺のクオリティに満足できないときには、開店前にお店を閉めることも。実はこうしたこだわりに驚いているのは酒井さん自身。故郷でお店を続けるなかで、ある責任を持つようになったといいます。
「たとえばSNSでお店に来てくれた方の反応を見るとハッシュタグで『#都農に行ってきた』とか『#都農に行った帰りに』って、『都農』というワードがついてることに気がつきました。うちのうどんを食べるために、都農まで来てくれているんだと。それはありがたいことですし、そこで残念なうどんを出してしまったら『都農まで来たのに、損した』っていわれると思うんです。それってお店を通して都農のイメージダウンになってしまう。それは嫌なんです」。
また、お店を通して町の活性化につなげたいと、お店で提供する天ぷらの素材はなるべく都農町産にこだわっています。
「夏場には毎朝、道の駅で朝どれの新鮮な野菜を仕入れるんですが、農家さんが朝どれを直接卸してくれることもあるんです。うちに来たお客さんが、天ぷらを通して『都農町の野菜がおいしいね』っていってくれて、道の駅で野菜を買って帰る。そんな好循環が生まれたらいいですよね」。
都農のうどんを目指して 秀乃屋うどんのこれから
開業から2年、今ではすっかり「都農の名物」として、地域の人々に親しまれている秀乃屋うどん。2年間のなかで嬉しかったことを尋ねると「毎日、お客さんの喜ぶ顔を見るのが嬉しい」と笑みをこぼす酒井さん。
「最近は、常連さんから冗談交じりに『席が空いてなくてなかなか入れんとよ〜』っていわれるんです。でも確かに、お客さんが集中する12時って貴重な休憩時間じゃないですか。時間を割いて来てくれるお客さんのためにあと2〜3席でも座れる席を増やしたいんです。ゆっくりとうちのうどんを食べていってもらいたい」。
開業当時から支えてくれた地元のお客さんへの感謝から、都農町の活性化に向けた展望も語ってくれました。
「都農町ってどの主要なまちからも遠い町なんですよ。宮崎市からも延岡市からも1時間かかる。意識して『来よう』と思わないと足を運ばない場所かもしれません。そうしたときに『来たい』と思ってもらえるきっかけが必要だと思います。今、都農には『道の駅つの』や『都農ワイナリー』などきっかけがたくさんあります。うちのうどんもそうしたきっかけの一つになれたらと思います」。
そんな酒井さん、自分が理想とする麺が見えてきたのは最近の話。
地域の味を超えて誰しもに親しまれる味を目指して、絶えず進化していく秀乃屋うどん。
喜んでくれる地元の人々のために今日も酒井さんは、うどんと向き合い続けます。
「最近は、常連さんから冗談交じりに『席が空いてなくてなかなか入れんとよ〜』っていわれるんです。でも確かに、お客さんが集中する12時って貴重な休憩時間じゃないですか。時間を割いて来てくれるお客さんのためにあと2〜3席でも座れる席を増やしたいんです。ゆっくりとうちのうどんを食べていってもらいたい」。
開業当時から支えてくれた地元のお客さんへの感謝から、都農町の活性化に向けた展望も語ってくれました。
「都農町ってどの主要なまちからも遠い町なんですよ。宮崎市からも延岡市からも1時間かかる。意識して『来よう』と思わないと足を運ばない場所かもしれません。そうしたときに『来たい』と思ってもらえるきっかけが必要だと思います。今、都農には『道の駅つの』や『都農ワイナリー』などきっかけがたくさんあります。うちのうどんもそうしたきっかけの一つになれたらと思います」。
そんな酒井さん、自分が理想とする麺が見えてきたのは最近の話。
地域の味を超えて誰しもに親しまれる味を目指して、絶えず進化していく秀乃屋うどん。
喜んでくれる地元の人々のために今日も酒井さんは、うどんと向き合い続けます。
【秀乃屋うどん】
〒889-1201 宮崎県児湯郡都農町川北5742-1
営業時間:11:00~14:30 (売り切れ次第終了)
定休日:火曜日 他不定休有り
(詳しくはfacebookまたはInstagramをご確認ください。)
TEL:0983-32-8311
Instagram:@hinoyaudon
〒889-1201 宮崎県児湯郡都農町川北5742-1
営業時間:11:00~14:30 (売り切れ次第終了)
定休日:火曜日 他不定休有り
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TEL:0983-32-8311
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