#仕事
みんなが帰る場所、故郷のためのまちづくり
2021.12.14
地方の人口減少と高齢化が深刻化する昨今。
地域経済の衰退や、過疎化などの言葉を見聞きする頻度は年々増えているように感じます。
メディアから流れてくる地方の現状は、どこか遠くの世界の出来事のように感じてしまいますが、この問題は私たちの故郷でも例外ではありません。誰もが帰る場所、故郷、地元。その場所を守るために私たちに何ができるのか。都農町で「まちづくり」にチャレンジする黒木翼さんにお話しをうかがいました。
まちづくりとの出会い
黒木さんは、生まれも育ちも都農町という典型的な都農っ子。
2021年の3月に都農高校を卒業し、都農町でまちづくりを担うスタートアップ企業、株式会社イツノマで働いています。町の政策に直接的に関わり、課題解決に取り組むことを仕事にしようと考えたきっかけは高校時代にさかのぼります。

当時、都農高校で毎年行われていた課題研究。黒木さんたちは町が100周年を迎えるにあたり、イツノマと「都農町のためになること」を考えることに。「小さいころから見てきた町の景色や人々を、未来にどうやって残していくのか」、「考えるなかで、見えてくる課題をどのように解決するのか」。地元を、これまでとは違った視点で見つめ直す体験を経て、まちづくりに興味を持つようになったといいます。

「自分が都農町のためにできることは何か?」。そう考えたときに、地元でまちづくりを行うイツノマに興味を抱いたのだそうです。

「どの仕事も、将来的に都農町のためになるスキルが身につくとは思えなくって、それなら既に地元でまちづくりに携わっていたイツノマで働けたら、多くのことを学べるんじゃないかって思ったんですよね」。

就活当時の心境を振り返る黒木さん。卒業後は町外への進学や就職を選択する同級生も多いなか、あえて地元での就職を選択したことに、まちづくりに対するこだわりと熱意が感じられます。
地元のために、自分のできるまちづくりを
イツノマでは都農町をより良い町にするために多くのプロジェクトを実行しています。
そのなかで黒木さんは「地元の食材や魅力を発信するための料理教室」や、地域の未来をみんなで考える取り組み「つの未来学」の仕事をメインで行っています。

業務内容をうかがうと「町民の方々と触れ合うこと」と語る黒木さん。
つの未来学では地元の中学生とともに、町の課題解決のアイデアを出し合うファシリテーターの役割をこなし、料理教室では実際に農家さんのもとに出向いて食材を調達するなど直接的なコミュニケーションを大切にしているといいます。

「たとえば料理教室であれば農家さんの協力は欠かせません。私たちは運営の知識はあっても、食材に使う野菜のことって、農家さん以外誰も知らないんですよね。そもそも農家さんのことすらちゃんと知らなかったりもするし。そうしたなかで大事なのは、野菜の調達じゃなくって、その人自身とどうやって信頼関係を築くのかだと思います」。

そう語る黒木さんは、自身を「コミュニケーションのあいだのパイプ役」だと例えます。外の世界と町の中心に立ち、町民のリアルな意見を聞き、外の人々をつないで解決に導くことが自分にできるまちづくりなのだと語る黒木さん。
直接顔を合わせることで聞けるお話もあるのだそうで、農家さんから野菜を売るための方法を相談されることもあるのだとか。「都農町の人たちって、シャイなんだけど、故郷に対して熱い想いを持った人たちが多いんですよ。そうした人たちが自分に真っ先に相談に来てくれるのは、嬉しいし、やりがいがありますね」。
「帰ってきたい」と思えるような故郷へ
実は写真が趣味だという黒木さん。
休みの日は高校時代のアルバイト代で買ったというカメラで写真を撮っています。撮影した写真はInstagramに投稿していて、故郷を離れた同級生からは地元を懐かしむ声が多く上がるのだそう。「私たちの世代は、『都農に帰って来たい』といってくれる友だちが多いんですよ」と友人たちの反響に嬉しそうな黒木さん。

「同世代や下の世代の人々が外に出ることは仕方ない」としながらも、「帰ってきたいと思えるようなまちづくり」をしていきたいと意欲を示します。
また、いろいろな場所に旅をすることが好きだということもあり、現在は県内のあらゆる場所に出向きながら見聞を深めている真っ最中。それぞれの地域の良いところを研究しながら「都農町であればどうするか?」を常に考えているといいます。

都農町の未来についても、夢を語ってくれました。
「今後は移住してくださる人が増えて、そうした人々と都農町の人々が支え合って自由にのびのびと過ごせる町になるといいなあって思います。大型商業施設とか、あったら嬉しいかも知れないけど、それよりも単純にみんなが集まれる場所が増えていくと嬉しいですね」。

未来を見据えて、故郷を守る為にチャレンジを続ける黒木さん。
いつか同級生たちが帰ってくる都農町を目指して、今日もまちづくりに勤しんでいます。
【株式会社イツノマ】
〒889-1201宮崎県児湯郡都農町川北4822-1 YARD1927
※株式会社イツノマに関する採用・求人にまつわる情報は下記にて掲載中
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