習い事、それは子どもの興味や好奇心を育み、いろいろな世界を知ることが出来る貴重な場です。
自分の子どもにもいろいろ経験させてあげたいけど、「何をさせたらいいのかなぁ…」「すぐ辞めちゃったらもったいなぁ…」といった悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
そんなママやパパの悩みを解決するサービスが都農町に誕生しました。

2021年5月より子ども向けの習いごとサービスを開始した「都農コミュニティクラブ」。
クラブの最大の特長は、「月額2,000円で開講教室が受け放題」というところです。
空手教室や英会話教室、プログラミング教室などがあり、会員であればすべての教室を受講がすることができます。

クラブの代表を務めるのは、都農町出身の河野文也さん。
関西大学を卒業後、青年海外協力隊員としてベトナムで２年間空手道の普及に努め、2020年に都農町にUターンしました。
大学ではスポーツ生理学を専攻し、身体の構造から運動の重要性まで幅広い知識を習得。
「神経系の発達が著しい子ども時代は、いろいろな競技を経験して身体の使いかたを学び、そこから一つの競技に絞っていったほうが結果的に伸びやすいんです」。

文也さんはクラブ内の空手教室の指導者でもあります。
「『空手』と聞くと、少し怖いイメージもあるかもしれません。いきなり道場に見学に行くのは勇気がいりますよね。ここのクラブのモットーは楽しくチャレンジすること。子ども達のはじめの第一歩、背中を押してあげられる場所になるといいなぁと思っています」。
保護者からは、「気軽にいろいろな経験をさせてあげられるので嬉しい」、「習いごとの日が嬉しいようで、毎週楽しみにしています」といった喜びの声も聞かれるそうです。

こちらのクラブは子ども向けだけでなく、大人向けの教室も開講しています。
10月からは、ヨガと手話の教室が新たにスタートしました。
大人だけの参加、または親子で一緒に参加することも可能です。
「子育てを理由に自分の時間を我慢している人も多いと思います。親が楽しんでいる姿を見ると子どもも嬉しいと思うし、親にとっても息抜きの場になるといいです」。

子育て支援は、子どもだけでなく親御さんのサポートも重要といわれます。
2000円という破格な値段でサービスを提供しているのも、「経済的な理由に左右されることなく、家族みんなが入って楽しめるクラブをつくりたい」との想いがこめられています。

「都農コミュニティクラブ」では講師や指導者を地域の方から募集しています。
「自分の特技を地域の方にシェアしませんか」とジャンルを問わず募集をかけたところ、「講師をやってみたい」との問い合わせがあり、ヨガ教室や手話教室の開講に至りました。
代表の文也さんはあくまでサポート役。このクラブは地域のみんなが中心となってつくっていってほしいといいます。

「わたし自身、特技の空手道を仕事にしたいと考えていました。しかし日本は、スポーツと水は無料と言われるくらいハードルが高くて…。いざ、自分で教室をやろうと思っても集客だったり、場所の確保だったり、お金を稼ぐことが難しくあきらめてしまう人も多いのが現状です」。

スポーツ選手になること以外でもスポーツを仕事にできるという可能性をつくっていきたい。また、特技を生かしたいと思っている人たちを応援したいと話します。
ここは新しい学びのきっかけの場なので、講師を考えている方にも『挑戦の場』としてぜひ活用してほしいです。

子育て中のママさんがヨガを教えたり、定年後の方が手話の講師を務めたりしている当クラブ。
自己実現の場、生きがいややりがいを感じる場としての役割も大きいようです。

いろんなことを気軽に挑戦できる当クラブですが、会員がもっと本格的に学びたいと思ったときには、町で活動しているその分野のプロに繋につなげられる体制づくりもしています。
「同業者はライバルではなく『仲間』です。このクラブが地域住民と教室を繋ぐ橋渡しの場となっていけたら幸いです」と語ってくれました。

「都農コミュニティクラブ」では、公式 LINEでスケジュールの管理を行ったり、講座の様子をZOOMで配信したりとオンラインの活用にも積極的。
「それぞれの時代に合ったやり方があります。オフラインやオンラインだけにとらわれず便利なやり方を模索していきたいです」。

目指すのは、地域のみんながハッピーになれる総合型クラブ。教室内には子ども達の笑顔、地域の方々の笑顔があふれていました。
都農コミュニティクラブの挑戦はまだまだはじまったばかりです。

【都農コミュニティクラブ】
〒889-1201　
宮崎県児湯郡都農町大字川北1142-1
＊現在、講師や指導者を絶賛募集中

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