#暮らしのこと
毎日が発見。都農はおもしろいことだらけ
2021.03.19
サッカー選手のご主人・古部健太さんが、山形県のチームから都農町を拠点に活動しているチーム「ヴェロスクロノス都農」に移籍したのをきっかけに、昨年都農町に移住してきた古部祐子さん。夫婦で地域おこし協力隊に所属しており、健太さんはコミュニティ班として人と人とをつなげるための活動を、祐子さんはPR班として町内外に向けて都農の情報を発信しています。そんな祐子さんが語る、都農暮らしの中で見つけたたくさんの魅力とは…?
人との距離感が心地良い町
都農に行くことが決まってから、わずか一週間ほどで山形から引っ越してきた古部さん一家。
都農町がどんなところなのか詳しく調べる間もなかったため、不安を抱えたままでの都農暮らしがスタート。
その不安を払拭してくれたのは、町の人たちの温かさでした。
「町民の皆さんは、とてもフレンドリーですよね。都農に来た翌日にさっそく歩いて近くのスーパーへ出掛けたのですが、その道すがらで会ったおじいちゃんが一緒にいた3歳の娘に『何歳ね?』って気さくに話し掛けてくれて。
その後スーパーで『じゃりパン※』を見つけて、これなんだろうねって話していたらお店の人が親切に教えてくれました。
道の駅でもスタッフさんがすぐ顔や名前を覚えてくれて、行くと声を掛けてくれて嬉しいですね」。
子どもが通りすがりにあいさつをしてくれることはあっても、大人が気さくに話しかけてくれるというのは珍しかったと同時に、アットホームで良い雰囲気だなと思ったそうです。
娘さんと近所をよく散歩しているそうで、ブドウ畑に囲まれた小道や、木々が生い茂り緑のトンネルのようになった道を探検するのがお気に入り。都会だとどこに行っても人がいて、気を使わず静かに過ごせる場所がなかなかありませんが、ここは、ゆっくり自然を感じながら自分の時間を過ごすには最適だといいます。

※じゃりパンとは、コッペパンにホイップクリームとグラニュー糖を混ぜたクリームを挟んだ、宮崎発祥の菓子パン。グラニュー糖のジャリジャリとした食感が名前の由来。
地元の食材を地元で消費できる。それはとても恵まれた環境
結婚を機に「アスリートフードマイスター」の資格を取得した祐子さん。普通の人とはエネルギー消費量や必要な栄養が違うサッカー選手のご主人を、食事でサポートしています。以前、ご主人がよく通っていた定食屋さんの食事を再現して、汁物とメインの料理に、小鉢をたくさん付けた栄養バランスの良い食事を毎日つくっているのだそう。
品数の多い食事は、ちょっとずついろいろな食材や栄養を取り入れられて、アスリートでなくても理想的。しかし、これを自宅で、しかも毎日となると、どれだけ手間と労力がかかって大変なことか、料理をしたことがある人ならきっとわかるはず…。
実際、祐子さんも最初はとても苦労したそうで「食べることは大好きですが、つくるのはあまり好きではなくて。毎日つくるのが苦しくて、SNSに料理の写真をアップして、人の目にさらすことで自分を奮いたたせてました(笑)」。
それでも、ご主人がケガなく最高のパフォーマンスを発揮できるように支え続けている祐子さんのお話から、ご主人への想いが伝わってきて思わずにんまり。
「最近は、薬膳やマクロビなど東洋医学の要素も勉強して取り入れているのですが、住んでいる土地で採れた食材を食べることはとても体にいいんですよね。都農では、肉・野菜・果物など、ほとんど地元で採れた食材がそろうので、それを使って料理して食べることができるというのは最高の環境ですね」。
自分が住んでいる身近でつくられたものであるということに安心感がありますし、ましてや顔なじみになった生産者さんからいただいたものであれば、「あの人が大切に育てたものなんだなぁ」と、よりおいしく感じられ、感謝して食べようという気持ちも一層強まるので、食育にもつながりそうです。
当たり前の暮らしこそ最大の魅力
地域おこし協力隊でもある祐子さん。PR班として、町外に向けて都農の魅力を発信するのはもちろん、自分たちの活動を町民に知ってもらい、一緒に都農を盛り上げていきたいと話します。祐子さんの担当は、InstagramなどSNSの更新や、協力隊の活動を町内向けに発信するための「つのおこ新聞」の作成など。
「まだまだ発信しきれていないネタがたくさんあるんです」という祐子さん。PR班として活躍しているだけあって、さすがのアンテナ力。都農町で生まれ育った人でも気付かないような町の魅力を、書ききれないほど話してくれました。
「畑に植えられている作物で四季を感じられるのはいいですよね。今はこの野菜が旬なんだなぁと勉強になります。それと、町内放送が流れることや、時報に音楽が流れることにもびっくり! 夕方5時の音楽が流れるところはありますが、朝8時、昼12時、午後3時にも流れますよね。それを合図に行動している人もいると思うので、町内で他の人たちと同じ時間を共有しているようでほっこりします。同じ苗字の人が多いからか、年齢関係なく名前で呼び合うところも親しみやすくて好きです」
地元の人にとっては当たり前のことでも、町外の人からすれば新鮮でおもしろいことばかり。それを見つけて、発信していく祐子さんのような存在が、これからの都農町には必要なんだと強く感じました。
都農に来て1年。祐子さんの都農への興味関心はまだまだ尽きないようです。
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地域おこし協力隊の活動についてはコチラから。
【一般社団法人 ツノスポーツコミッション】
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