#子育て情報
子育てがまちのみらいをつくる「パパとつくろう!トントンとげとげ」
2021.01.29
「家事や育児は母親の仕事、父親は仕事で家族を支える大黒柱」…。
夫婦共働きが当たり前となった現在、こうした考え方にも変化が生まれるようになりました。最近では、子どもの送り迎えや寝かしつけなど子育てに積極的にかかわる男性が増えてきています。仕事も子育ても地域活動も…とあわただしい毎日の中、お父さんたちは日々どんなことを考え、何を感じているのでしょうか。今回はとあるイベントに参加させていただきました。
「パパとつくろう!トントンとげとげ」
足を運んだのは都農町にある一の宮保育園。
今日はここでお父さんと子どもを対象にしたワークショップと、お父さん限定のトークセッションが開催されます。親子がそろって参加できるさまざまなイベントが開催される中、「お父さんと子ども」だけを対象にしたイベントはめずらしいのではないでしょうか。保育園の中に入るとすでに少し緊張気味のお父さんと子どもたちが集まっています。今回参加者を10組限定で募集したところ、なんと3日で満席になったのだとか。都農町のお父さんたちはこうしたイベントへの興味関心が高いようです。
前半部のワークショップは、木の端材に「トントン」と釘を打ち、色や毛糸などで装飾を加えて自分オリジナルの「とげとげ」をつくるというもの。宮崎市で造形作家として活躍されている上口将生さんが指導を務めます。
実は上口さん自身も二児の子育てに奮闘するお父さん。仕事の傍らNPO法人に所属し、ご自身も含むお父さんたちが子育てを楽しむための取り組みを行うなど積極的に活動をされています。そんな上口さんの丁寧な指導を受けながら、親子で一緒にとげとげをつくっていきます。
子どもが持つとんかちに手を添えながら、さまざまな大きさの釘一本ずつを打ち込むお父さんたち。普段はなかなかできない親子の共同作業を楽しんでいたようです。子どもたちも同じく、普段体験する機会が少ない釘打ちや装飾を通してものづくりの楽しさを感じているようでした。約一時間後、各テーブルではクワガタや恐竜、木造運搬車など、子どもたちの自由な発想からいろんな「とげとげ」が生まれ、歓声と笑顔が広がっていました。
子育てを考える
「とげとげ」が完成して満足そうな子どもたちは託児スタッフが控える別室へ移動。お父さんだけの時間となる後半部のトークセッションでは2グループに分かれ、自身の子どもの頃の思い出や、日頃感じていることなどについて話し合いました。
初対面の顔ぶれも多い中、なごやかにやりとりが進み、話題は保護者同士のつながりや地域の関わりについての話に。
話を聞いてみると、以前に比べて保護者同士のつながりや、地域との関わりが少なくなったと考えるお父さんたちが多いようです。
子どもの数が減っていることもあり、横のつながりを持ちにくくなっており、外で遊ばせることに少し心配な一面があるのだそう。あるお父さんからは、家を建てる予定があるものの、子育て世帯の多い住宅地にするか、少し離れた環境にするかを悩んでいるというリアルな悩みが打ち明けられる一幕も。
こうした相談ごとが投げかけられるたびに自分の経験を交えてアドバイスをするお父さんたち。子育てトークに対して最初は緊張の面持ちでしたが、話し合いが進むにつれ打ち解けることができたようです。
子育てがしやすいまちをつくるきっかけに
実は今回のイベントは(一財)つの未来まちづくり推進機構と宮崎大学が共同で実施しているダイバーシティプロジェクトの一環として行われました。
イベント開催のきっかけとなったのは、都農町内の保育園・幼稚園に通う子どもの保護者を対象に実施したアンケート。多くの回答が寄せられる中、そのほとんどが女性からのもので、男性の回答はとても少なかったそうです。しかし、「子育てにもっと関わりたい」「子どもと多くの時間を共有したい」と考えているお父さんはきっとたくさんいるのではないか…そんな思いから、お父さんたちのリアルな声を聞くきっかけとして開催されました。
参加した方からは、イベントの後半部に対して「同じような立場、世代の方の話を聞けてよかった」「今日を機会にパパ同士のつながりを深めていきたい」などの感想が寄せられ、なかなか共有する機会がない悩みや意見を共有できたことはもちろん、同じような立場の方同士のつながりに心強さを感じられる時間となったようです。
また、保育園という公共施設をイベントに活用したことも新しい取り組みでした。土日使われていない保育園を親子で自由に集まれる場所として活用することで、地域との関わりを深めていくきっかけにもなったように思えます。

「家事や育児は母親の仕事、父親は仕事で家族を支える大黒柱」…といったように役割を固定的に考えるのではなく、性別を問わず、仕事にも子育てにも積極的に取り組める…そんな多様性(ダイバーシティ)に彩られた都農町を実現していくためにも、一人ひとりのつながりがとても大切なのだと感じられた貴重なイベントでした。
[DATA]
【一般財団法人つの未来まちづくり推進機構】
TEL:0983-32-1270
営業時間:8:30~17:15(12:00~13:00を除く)
営業日:月曜~金曜(祝日を除く)
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