#子育て情報
自然の実体験とともに、心豊かに成長する子どもたち
2022.04.29
都農町は子育てしやすい環境づくりに取り組み、保育料無料化、子ども医療費無償化、子育て応援手当の支給など、さまざまな制度で子育て世代をサポートしています。
なかでも保護者の方々が気になるのは「町内にどんな保育施設があるか」ではないでしょうか。
今回は、学校法人聖愛学園 認定こども園「都農聖愛幼稚園」を訪問。理事長・園長の黒木孝志さんにお話をうかがいました。
なかでも保護者の方々が気になるのは「町内にどんな保育施設があるか」ではないでしょうか。
今回は、学校法人聖愛学園 認定こども園「都農聖愛幼稚園」を訪問。理事長・園長の黒木孝志さんにお話をうかがいました。
キリスト教の教えを取り入れた日常生活
都農聖愛幼稚園は戦後、日本キリスト教団の教会の付属幼稚園として設立されたのがはじまりで、74年の歴史があります。都農町では一番古くからある幼稚園で、2015年に認定こども園となりました。今も教会の隣に立地する園で子どもたちはどのように過ごしているのでしょうか。
黒木さんは「もちろん職員全員がキリスト教の信者ではありません」と前置きのうえ教えてくださいました。
「キリスト教保育の人間観に立った保育をしています。日常生活のなかで讃美歌を歌ったり、週に1回礼拝堂で牧師さんの話を聞いたりすることもあります。どの人も同じように平等な命を神様から授かっていることや、ありのままの姿を受け入れてくださっていること。そのような人間観を前提にした園生活を考えています」。
キリスト教独自の行事としてはクリスマスやイースターなどがあり、とくにクリスマスは聖誕祭ということで一大行事なのだそうです。
クラスは0〜5才まで年齢別に分かれていて、つくし組、すみれ組、たんぽぽ組など可愛らしい植物の名前がついています。園内には給食室があり、お昼はみんなで給食を食べます。また月に1回、ご家庭からお弁当を持参して食べる「お弁当の日」があります。
園外へお出かけする際に給食室でお弁当をつくって持って行くこともあり、子どもたちにとって非常にわくわくするイベントとなっています。
そして、都農聖愛幼稚園ではおよそ月2回、園開放を行っています。別館に講師を招き、未就学の親子の方々が楽しく過ごせる「あそびの時間」。終了後にみんなでお茶を飲んで歓談し、子育ての輪を広げられるのも嬉しいです。在園児でなくても利用できる、無料の子育て相談も行われています。
黒木さんは「もちろん職員全員がキリスト教の信者ではありません」と前置きのうえ教えてくださいました。
「キリスト教保育の人間観に立った保育をしています。日常生活のなかで讃美歌を歌ったり、週に1回礼拝堂で牧師さんの話を聞いたりすることもあります。どの人も同じように平等な命を神様から授かっていることや、ありのままの姿を受け入れてくださっていること。そのような人間観を前提にした園生活を考えています」。
キリスト教独自の行事としてはクリスマスやイースターなどがあり、とくにクリスマスは聖誕祭ということで一大行事なのだそうです。
クラスは0〜5才まで年齢別に分かれていて、つくし組、すみれ組、たんぽぽ組など可愛らしい植物の名前がついています。園内には給食室があり、お昼はみんなで給食を食べます。また月に1回、ご家庭からお弁当を持参して食べる「お弁当の日」があります。
園外へお出かけする際に給食室でお弁当をつくって持って行くこともあり、子どもたちにとって非常にわくわくするイベントとなっています。
そして、都農聖愛幼稚園ではおよそ月2回、園開放を行っています。別館に講師を招き、未就学の親子の方々が楽しく過ごせる「あそびの時間」。終了後にみんなでお茶を飲んで歓談し、子育ての輪を広げられるのも嬉しいです。在園児でなくても利用できる、無料の子育て相談も行われています。
のびのび遊んでもらうための工夫
都農聖愛幼稚園にはカラフルなアスレチックが設置されていますが、これらは「安田式」という教育用遊具です。
子どもの興味を引きやすく、かつ体を動かしやすい工夫がたくさん施されているので、楽しく遊びながら体力づくりをすることができます。
たとえば雲梯(うんてい)の棒が色分けされていることで、赤色の棒まで行こうとゴールを設定したり、黄色の棒だけつかむルールを考えたりと、遊びのアイデアが子どもたちから自発的に出てきます。また、途中で地面に降りなくていいよう、ところどころ足場が設置されているので、最後まで諦めずに進む手助けとなっています。
ほかにも滑り台や鉄棒などの遊具一つひとつにこだわりがあり、保育に長年向き合ってきた園だからこその強みを感じました。
園内での遊びはもちろん、園外で遊ぶ機会も多く設けられています。
「できるだけ園外に出るようにしています。結構あちこち行きますよ。宮崎県内の運動公園や、動物園に水族館。以前はスケート場にも行きました。コロナ禍でここ2年は行けていませんが、大分県まで行ったりもしましたね」。
雪遊びを体感してもらうために五ヶ瀬町まで行ったこともあります、と続ける黒木さん。普段は目にすることのない雪に、園児たちは大喜びだったとか。
子どもの興味を引きやすく、かつ体を動かしやすい工夫がたくさん施されているので、楽しく遊びながら体力づくりをすることができます。
たとえば雲梯(うんてい)の棒が色分けされていることで、赤色の棒まで行こうとゴールを設定したり、黄色の棒だけつかむルールを考えたりと、遊びのアイデアが子どもたちから自発的に出てきます。また、途中で地面に降りなくていいよう、ところどころ足場が設置されているので、最後まで諦めずに進む手助けとなっています。
ほかにも滑り台や鉄棒などの遊具一つひとつにこだわりがあり、保育に長年向き合ってきた園だからこその強みを感じました。
園内での遊びはもちろん、園外で遊ぶ機会も多く設けられています。
「できるだけ園外に出るようにしています。結構あちこち行きますよ。宮崎県内の運動公園や、動物園に水族館。以前はスケート場にも行きました。コロナ禍でここ2年は行けていませんが、大分県まで行ったりもしましたね」。
雪遊びを体感してもらうために五ヶ瀬町まで行ったこともあります、と続ける黒木さん。普段は目にすることのない雪に、園児たちは大喜びだったとか。
大切な生命に囲まれて育つ
正午近くの園庭に涼しげな日陰をつくっているのは、大きく育った「夏ミカン」の木。実りの時期になると園児たちはミカンの収穫を体験することができます。ほかにもエンドウ、ブルーベリー、サクランボ、桑の木などが育てられていて、それぞれの収穫時期が待ち遠しいと黒木さんは語ります。
さらに園内には、ウサギ、ウコッケイ、アイガモ、ガチョウ、インコ、亀、メダカ、金魚など多くの生きものたちが暮らしています。
生命の温かさや自然の恩恵を、園児たちが肌身で感じられる環境。過去にはプールにウナギや鮎を放流して手掴み体験をし、そのあと料理して食べるというイベントも行われていました。生命に触れ、考え、どうして大切なのかを学んでいく。幼少期にこのような体験ができるのは貴重なことではないでしょうか。
取材の最後に黒木さんが語ってくださったのは、現代の子どもたちを取り巻く教育環境への思いでした。
「バーチャルではないリアルな体験をしてもらいたいです。スマートフォンなどのIT機器は便利なものだけど、子どもの教育にとって難しい問題ですよね。日常生活で実体験に触れる機会がないと、知っているつもりでも、何にもできない人になってしまう。実体験をすることで心豊かな成長をして欲しいです」。
慌ただしくIT化が進む教育現場において、過渡期を生きる子どもたちがどのような影響を受けるかはわからないのが現状です。
そんな今だからこそ、子どもたちに自然のなかでのびのびと遊んでほしいという黒木さんの思いは切実。その思いは大きな果樹や色鮮やかな花壇、小鳥のさえずりなどに宿って、この場所で過ごす園児たちを優しく囲んでいました。
さらに園内には、ウサギ、ウコッケイ、アイガモ、ガチョウ、インコ、亀、メダカ、金魚など多くの生きものたちが暮らしています。
生命の温かさや自然の恩恵を、園児たちが肌身で感じられる環境。過去にはプールにウナギや鮎を放流して手掴み体験をし、そのあと料理して食べるというイベントも行われていました。生命に触れ、考え、どうして大切なのかを学んでいく。幼少期にこのような体験ができるのは貴重なことではないでしょうか。
取材の最後に黒木さんが語ってくださったのは、現代の子どもたちを取り巻く教育環境への思いでした。
「バーチャルではないリアルな体験をしてもらいたいです。スマートフォンなどのIT機器は便利なものだけど、子どもの教育にとって難しい問題ですよね。日常生活で実体験に触れる機会がないと、知っているつもりでも、何にもできない人になってしまう。実体験をすることで心豊かな成長をして欲しいです」。
慌ただしくIT化が進む教育現場において、過渡期を生きる子どもたちがどのような影響を受けるかはわからないのが現状です。
そんな今だからこそ、子どもたちに自然のなかでのびのびと遊んでほしいという黒木さんの思いは切実。その思いは大きな果樹や色鮮やかな花壇、小鳥のさえずりなどに宿って、この場所で過ごす園児たちを優しく囲んでいました。
【学校法人聖愛学園 認定こども園 都農聖愛幼稚園】
〒889-1201
宮崎県児湯郡都農町大字川北4893番地
TEL:0983-25-1937
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宮崎県児湯郡都農町大字川北4893番地
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