#暮らしのこと
2月11日は都農を駆け巡る日! 都農尾鈴マラソン大会
2025.01.31
物事には必ずはじまりがある。誰かの想いは形になり、世代や時代を超えて受け継がれていく。最初は灯火でしかなかったことも、いつかは大きな炎となる。

全力で長い距離を走ることはつらい。けれど、その達成感と感動は誰にもとって代わることのできない、あなただけのもの。

いろんな場面で走り続ける人にぴったりな都農町発のイベントがあります。
57回目! 都農町発、歴史あるマラソン大会
都農神社夏大祭、都農ワインハーベストフェスティバルなど、都農町では季節ごとに大きな催しが行われています。町外、宮崎県外からも多くの人が集まり、活気づく人口1万人のまち。普段は穏やかなまちの雰囲気も、このときばかりは歓声が沸き起こるほどに盛り上がります。

では、毎年2月11日の建国記念日に開催されるイベントをご存知でしょうか。
(写真提供:都農町 社会教育課)
それは都農尾鈴マラソン大会。2025年大会で57回目を迎える歴史ある催しです。

はじまりは1969年1月のこと。まず、飛高博明さん(元都農町陸上競技協会会長)を発起人として中高生向けの「尾鈴ロードレース」が開始されました。次いで、1974年2月には30歳以上の一般人を対象とした「尾鈴壮年マラソン大会」が開始。この2つはしばらく別々の大会として親しまれたあと、1999年2月11日より「第31回都農尾鈴マラソン大会」として統一開催となりました。
(写真提供:都農町 社会教育課)
現在はハーフマラソン(21.0975km)、10km、3kmの3部門の競技が行われ、毎年1,500人以上が走っています。都農神社をスタートとゴールに、ランナーは沿道の応援を背にして、まちの中心部から沿岸部を駆け抜けていていきます。
参加賞には都農ワイン。太っ腹なおもてなしで楽しい思い出を
同大会は全国でも珍しい自治体主催のマラソン大会となっています。事務局は都農町役場内の社会教育課保健体育係に置かれ、大会に伴う予算の協議、エントリー業務やポスター類の手配など開催に向けた準備が行われています。

第57回の担当業務をしている尾下慶太さん、森大樹さんにお話をうかがいました。
(左:尾下慶太さん、右:森大樹さん)
大会当日は役場職員も駐車場係や給水係など運営スタッフとして参加しています。2人もその経験があり、森さんに至っては第56回大会で折り返し地点のコーンを支え続ける役を担いました。

「ランナーさんがコーンに触れながら勢いよく旋回していくので、倒れないように支えるのは意外と重要な任務なんです(笑)」(森さん)

「事故やケガが怖いので気が抜けません。安全には最大限配慮した状態で大会を楽しんでもらいたいです」(尾下さん)
2人とも事務局を務めるのははじめて。他業務との兼務、大会実施までのタイトなスケジュールは大変ですがやりがいもあるといいます。

「町民にとっては風物詩となっていますし、対外的にも都農町をPRする絶好の機会です。大会を目的に町外から訪れる方もたくさんいます。みんなが楽しめて、町の盛り上がりにもつながれば本望です」(尾下さん)

利益を一番の優先にしていない同大会はエントリー料が相場よりも低く、参加者にとって負担が少ないのが魅力的。また、レース後にはおにぎり弁当や豚汁の振る舞いがあり、完走者に参加賞として都農ワインが配られます。

そんな太っ腹なおもてなしが行われるのは、都農町の魅力を五感で味わってほしいという想いの表れともいえます。
リピート率高し! ランナー評価の高いマラソン大会
(写真提供:都農町 社会教育課)
実は、都農尾鈴マラソンはランナーのあいだで人気のある大会として知られています。エントリーを代行するポータルサイト内の大会レポートでも、参加ランナーによる評価の高いレビューが見られます。毎年リピート参加する人も多くいます。

参加しやすいエントリー料、魅力的な参加賞がその人気を支えているのは間違いありません。しかし、ほかにも重要な要素があります。それは記録を更新しやすいこと、そして、日本陸上競技連盟(以下、陸連)の公認コースであること。

開催時期は天気が安定し気温も10℃程度とマラソン向き。また、ハーフマラソンのコースは比較的平坦で足への負担が少ない。そのため、多くのランナーが自己ベストをかけた本命レースとして走っています。

また、陸連認定コースということは、陸連登録ランナーが同大会で走ったタイムは公式の記録として残ります。かりにハーフマラソンで日本記録を出した場合、公に日本一速い選手として認定されるということになります。
「本気で走っている姿を見ると感動しますよね。私もマラソンを走ったことがあるのでわかりますが、沿道の声援は大きな力になる。この大会の声援は他大会に負けないぐらい大きくて温かいですよ」(尾下さん)

「参加される方々には大会後の楽しみとして、ぜひ都農町内を巡っていただきたいですね。ワイナリーや道の駅をはじめ、おいしいものがたくさんあります。健闘されることを私たちも願っています!」(森さん)
【都農町教育委員会 社会教育課 第57回都農尾鈴マラソン大会事務局】
宮崎県児湯郡都農町大字川北4874番地2
TEL:0983-25-5725(直通)

第57回都農尾鈴マラソン大会ホームページ
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